エコファクトリー(本社・熊本)はウイルスや細菌、カビなどの増殖を抑えるecowinフィルターを5日に発売する。道内ではエコパジャパン(同・函館)が特約店となり、ヤブシタ冷熱設備(同・札幌)が札幌エリアでの販売を担う。ウイルスへの効果が実証されていて、新型コロナウイルスの予防としても期待が高まる。
同フィルターは殺菌効果がある銅イオンを含ませた抗ウイルスエアコンフィルター。病院、介護施設、学校、体育館、オフィスなど人の集まる施設での使用を推奨するが、一般家庭のエアコンにも取り付け可能で、どのメーカーのエアコンも使用できる。
実証試験では抗ウイルス・抗菌・抗MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)・抗カビのそれぞれで基準値を満たす成果を得ている。
エアコンの吸い込み口に装着するだけで使用可能。浄化の仕組みは吸い込みまれたウイルスなどがフィルターに付着し、練り込まれた銅イオンが増殖を抑制・浄化して空気を室内に送るという流れだ。
新型コロナウイルスに対する有効性は、インフルエンザウイルスで試験済み。どちらも「エンベロープ」という脂質膜に覆われたウイルスという観点から、効果があるとみている。
交換の目安は1カ月に1回程度。汚れが目立つ前の交換を推奨している。
価格は62×62cmが1500円、80×40cmが1400円。いずれも2枚入り。
エコパジャパンの薮下宏一社長は「世の中が新型コロナウイルスによって、菌やウイルスに敏感になっている。このフィルターを使って、少しでも快適に過ごしてもらいたい」と話す。
(北海道建設新聞2020年6月4日付3面より)