客層分析でニーズ把握 魅力ある施設に
室蘭市は1日から、道の駅みたら室蘭にAI技術を搭載したデジタルサイネージを6台設置した。カメラに映った画像を解析し、訪れた客の年齢、性別、個人団体などを見分ける機能を持つ。道の駅の飲食メニューや売店の品ぞろえのラインアップを、より実際のニーズに合致させていくためのデータを集積する。

客層データの集積機能を持つデジタルサイネージ
みたら室蘭は祝津町4丁目16[MAP↗]に位置。内部改修などを実施して2019年4月にリニューアルオープンしたが、一新した飲食ブースや土産物屋が好評で、白鳥大橋を展望でき市立水族館が隣接する立地条件も相まって、近年は有力な市内観光スポットとなっている。
今回のデジタルサイネージ設置は、AI技術開発のニューラルポケット(本社・東京)との協業。駅内には正面玄関ホール1台、売店2台、喫茶コーナー1台、食堂1台、コーヒー店1台の計6台を設置し、それぞれの顧客の傾向を、内蔵カメラで撮影した画像で解析する。解析後、画像は破棄される仕組み。
丸田之人観光課長は「獲得したデータによって、年代に合った飲食メニューやお土産を増やし、より魅力ある施設にしていきたい」と話している。(室蘭)
(北海道建設新聞2020年6月8日付11面より)