宮坂建設工業が導入
宮坂建設工業(本社・帯広)は16日、BCPの一環として医療用陰圧テント3張りを購入し、帯広市内の同社機材センターで設営作業を実演した。陰圧設備はウイルスなどの感染防止に有効で、非常時に医療機関に貸し出したいとしている。
同社は2014年にBCPを策定し、新型コロナウイルス感染に対応するため4月にマニュアルを改訂。BCPの取り組みとして稼働中の現場を可能な限り止めた。今回のテント購入もその一環で、地域社会への貢献を目的としている。
太陽工業製、前室を含め奥行き7m、幅4m、高さ2・5mのテント3張りで、陰圧機とエアコンをそれぞれ装備。15分程度で設営できる。札幌医大でも同社製の同じモデルを導入しているという。
集まった医療関係者30人を前に宮坂寿文社長は「第2、第3波に向けた対応の第1弾となる」と説明。医療関係者からは「連続使用時間はどの程度か」などの質問が寄せられていた。
同社では、感染対策として7月に紫外線による空気清浄機を全事務所に導入する予定だ。(帯広)
(北海道建設新聞2020年6月18日付9面より)