竪穴住居床面を復元 北見市のトコロチャシ跡遺跡群整備

2020年06月28日 10時00分

園路整備なども計画

 北見市は、常呂町にある国指定史跡常呂遺跡東端に整備する「トコロチャシ跡遺跡群」の基本設計概要をまとめた。とりでを構成する壕(ごう)などを見学できるようにし、竪穴住居の床面の様子を復元。2021年度に園路などを整備し、22年度に遺構復元などを進める計画だ。

 22日の市議会総務教育常任委員会で報告した。

 トコロチャシ跡遺跡群[MAP↗]は、常呂市街地と網走市を結ぶ国道238号と常呂川に挟まれた台地上にあり、常呂大橋の東側に当たる。面積は6万5638m²。8000年前の縄文時代早期から続縄文時代、擦文時代、オホーツク文化期、アイヌ文化期に至る各時代・文化の遺構や遺物が埋蔵された複合遺跡となっている。

 市は、常呂遺跡西端の「ところ遺跡の森」と並ぶ中核として、トコロチャシ遺跡群を整備することで、300年前のアイヌ文化期や1200年前のオホーツク文化期などの遺跡を保護しつつ、快適に見学、散策できる環境を整えるのが狙いだ。

 基本設計によると、遺跡内を巡る園路を整備し、名称版や案内板、説明板、道しるべ、あずまやなどを設置する。

 アイヌ文化期チャシゾーンでは、とりでや柵を意味するチャシを構成する壕や柵列などを見学できるようにするほか、オホーツク文化期ゾーンでは竪穴住居1軒の床面(寝床など)の様子を復元展示し、それを保護する覆屋を建てる予定だ。

 出入り口は複数設置する予定。常呂川河川敷地に簡易的な駐車場を設け、主要な出入り口とする。

 20年度は測量調査や地盤調査、実施設計を進める。文化庁の補助金と道の交付金を主な財源として想定し、整備内容や予算などは文化庁や道教育委員会と随時、協議・調整することにしている。

(北海道建設新聞2020年6月24日付3面より)


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