明治(東京都中央区京橋2丁目2の1、松田克也社長)は道内の市乳工場再編を進める一環で、札幌市白石区にある札幌工場の敷地1万2688m²を売却する方針だ。生産中止する12月以降となる見通しで、売却先は決まっているもよう。
2日、恵庭市内に市乳工場を新設し、建物や設備の老朽化が進む札幌、旭川両工場の生産を中止すると発表した。
札幌工場は札幌市白石区東札幌1条3丁目4に位置。用途地域は建ぺい率60%、容積率200%の工業地域が多くを占めている。東北通に面していて、周辺には特別養護老人ホームや保育園、マンションなどがある。
一方、旭川市永山北1条7丁目にある旭川工場は、23年3月の生産中止を予定。今後の方針は未定となっている。
新市乳工場は5階建ての製造棟と3階建ての事務棟の2棟で構成し、合わせて延べ1万7000m²の規模。施工は主体を奥村組、機械を高砂熱学工業、電気を関電工に依頼した。着工は21年3月を予定。投資額は約120億円を見込んでいる。
生産能力は年間約7万㌔㍑。太陽光パネルの設置やコージェネレーションシステムを導入し、二酸化炭素排出量を既存2工場の合算から半減させる考え。基本・実施設計は日建設計が担当した。
建設地は恵庭市戸磯47の15の恵庭テクノパーク内。22年6月から順次生産開始し、23年6月の完成を目指す。
(北海道建設新聞2020年7月3日付2面より)