札幌市新幹部に聞く2020

 4月1日付の人事異動で現ポストに就任した、札幌市の新幹部4人に今後の抱負などを聞いた。

札幌市新幹部に聞く2020(1) 水道事業管理者 木下淳嗣氏

2020年07月06日 18時00分

老朽化施設更新を着実に

木下淳嗣氏

 ―就任の抱負を。

 全国的に共通した課題だが、人口がだんだん減っていく中、給水収益の減少が見込まれる。一方で、過去に整備した施設が一気に老朽化してくるので着実に更新していかなければならない。そのバランスを考えて対応していく必要がある。2015年度から24年度までの10年間の計画である水道ビジョンに沿って、着実に実施していきたい。

 ―具体的な対応は。

 今後、大規模事業の豊平川水道水源水質保全や基幹施設である白川浄水場の改修が重なるなど、事業量が増える時期になる。これをうまく乗り切っていかなければいけない。

 対策の一つは事業規模の平準化。併せて、民間への委託など、どう効率化できるかも見据えて考えていく必要がある。

 水道ビジョンでは、今後5年間は財政的に対応できる見通し。さらにその後もできる限り現行の料金体系を維持し、事業を運営していきたい。

 ―本年度から水道ビジョンの後半期に入る。

 取り組みの強化では、施設の改修や耐震化を進めていく過程で、北海道胆振東部地震の被害を踏まえ、配水管更新について優先的に整備する地域の見直しを図った。近年の豪雨災害を受け、白川浄水場は浸水対策に取り組む。

 利用者サービスの向上面は、冬期間でも検針可能な無線式メーターの設置地域拡大に本年度から着手。総合窓口である電話受付センターも機能強化を図る。

 ―建設業界へメッセージを。

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、工事現場や事業所などで継続して業務を実施してもらっていることに深く感謝したい。やはり基幹的なインフラ、まさにライフラインなので、事業としても着実にやっていく必要がある。感染状況により、工事が続けにくくなることがあれば、今後も相談を受けたい。

 ―建設業界との連携は。

 業界全体の人材育成や技術継承が非常に大きな課題。民間事業者と連携、協力しながら進めていきたい。

 これまでの仕事のやり方を見直す視点も大事で、働き方改革の取り組みは当然やっていかなければならない。国内で見ると、高齢化が進み若年人口も減少するなど、労働力不足が見込まれる。ICTなどをどのような部分で活用できるかも研究していく必要がある。

 木下淳嗣氏(きのした・じゅんじ)1961年4月8日生まれ、札幌市出身。北大法学部を卒業後、84年に入庁し、水道局に13年間在籍。保健福祉局総務部長、障がい保健福祉担当局長、東区長などを歴任した。前職は保健福祉局長。ドライブが好きで、以前は道の駅巡りを楽しんだが、最近は新型コロナウイルスの影響で自宅で映画を見るなどして過ごす。

(北海道建設新聞2020年6月29日付16面より)


札幌市新幹部に聞く2020 一覧へ戻る

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

株式会社クリエイター
  • オノデラ
  • 東宏
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

工事が順調に進展 仮称・苫小牧中央インター線
2020年06月16日 (2,080)
2人暮らしに最適な平屋提案 内池建設
2020年10月08日 (1,419)
若返る新さっぽろ(上)医療・教育施設が核
2020年09月30日 (1,399)
道内建設会社 毎週5社のペースで消える
2020年08月31日 (1,256)
若返る新さっぽろ(下)厚別区全体へ波及を
2020年10月02日 (1,248)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 「建築の聖地」メムメドウズの10年new

「建築の聖地」メムメドウズの10年
独創的な住宅が点在する次世代住宅研究施設が誕生して10年。世界的にも類を見ない建築群のこれまでと現在を追った。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第1回「街並みに調和する外壁の色」周囲と調和し、その建物も映える色を見つけたいところです。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第193回は「酒豪」。お酒に強くても醜態をさらしてはただの飲兵衛。節度をもって周りと接してこそです。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第1回「行政書士ってどんな仕事?」雑多な手続きを一切合切担います。何でも相談してみてください。