コンテナ取り扱い増に対応

船上からスライドさせて設置した2号機
石狩湾新港管理組合が花畔ふ頭のコンテナターミナルに設置するガントリークレーン2号機の荷揚げ作業が6日、同地で行われた。運んできた船から直接スライドさせ、約2時間半かけて岸壁上のレール上に乗せた。
同ふ頭では1号機が稼働しているが、2018年のコンテナ取り扱い個数が、10年前の2倍に当たる5万個となるなど年々増加。19年度に貨物船が1号機に激突し、約2カ月間にわたって使用できなかったため、事故や故障によるリスク回避も視野に入れて新設した。
2号機の仕様は高さ51m、アーム長さ84m、総重量623㌧。1号機はコンテナ10列、5段積み対応だが、2号機は11列で5段積み対応となる。
工事は19年度に三井E&Sマシナリーが設計・製作・設置一括で受注。同社がガントリークレーン専用工場を置く大分港で約5カ月かけて製作した。6月27日に出港し、5日に石狩湾新港に入港。6日に関係者が見守る中、荷揚げ作業を実施した。
機器などの調整後、試運転を開始し、8月下旬に供用する予定だ。
(北海道建設新聞2020年7月7日付12面より)