コロナ対策で1棟で完結する動線を整備
旭川市は、新型コロナウイルス感染症対策として仮称・感染症センターを設置する。市立旭川病院[会員専用MAP↗]の感染症病棟を大規模改修し、外来、検査、入院までを1棟で完結させる。総事業費は約2億円。年度内に実施設計を終え、早々に着工し2021年夏の本格稼働を目指す。
7日に開いた市長記者会見で公表した。
同センター構築は第1期と第2期に分けて進める。1期で感染症病棟を再編し専門病床を確保した後、2期で全面的に大規模改修する。
1期工事は、患者の受け入れ体制を強化するため、感染症病棟の病床6床を10床に増やす。6階建ての同病棟は最上階のみ一般病棟。ドア設置やエレベーターの変更など内部改修を進めて新型コロナ専用に転換する。
2期工事は、1・2階の改修、病室の改善、連絡通路設置が主。現在救急外来で受け入れている発熱外来に対応する待合所を1階、診察室を2階に設ける。4―6階の病室には浴室やトイレなど水回りを整備し、閉鎖環境に改善。連絡通路は病院本体とつないで医師の動線を確保する。3階はナースステーションや医療従事者の待機所となる。
1期は工事費700万円、12月の施設稼働を見込む。2期は設計を含め約2億円の規模。3定補正に上程し、冬季に設計、21年4月から工事に入る意向。工事は指名競争入札を検討している。
旭川市では2カ月以上、感染者が出ていないが第2、3波に備える姿勢だ。
(北海道建設新聞2020年7月8日付1面より)
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