既存の旧店舗や映画館は工場や倉庫に改修
佐藤木材工業(北斗市追分3丁目1の5、佐藤久幸社長)は仮称・北海道恵庭工場新設の設計施工をナカノフドー建設に依頼し、8月17日に着工する。旧トライアル恵庭店をプレカット木材製品の製造工場、旧映画館を倉庫にそれぞれ改修。総投資額は23億円に上る。人工知能(AI)やロボットといった最新技術を導入し、生産力向上を図る。
苫小牧市内にあるプレカット工場の機械が老朽化したため、高速道路や苫小牧港に近く利便性が高い恵庭市内を工場適地として選んだ。現工場は形態を変えて稼働を続ける。
場所は恵庭市戸磯391の1[MAP↗]の敷地7万4000平方㍍。土地と建物は3日に明和住建から取得した。旧トライアル店(S造、平屋、延べ1万5000平方㍍)を工場、旧映画館(S造、平屋、延べ4400平方㍍)は木材や合板を置く倉庫にそれぞれ改修する。
このほか敷地内には延べ500平方㍍の吹き抜け倉庫11棟を新築する。同社の工場として最大規模になる。
恵庭工場の従業員は40、50人とし、大半を地元で採用する考え。また、AIやロボットなど最新技術を導入して生産力を高め、年間1200棟の供給を目指す。受注見込みは7割を札幌とする。
21年9月の完成後、機械導入や試運転を経て22年4月の竣工を予定する。
9日、佐藤社長が恵庭市役所を訪れ、原田裕市長に着工時期などを正式に報告した。
(北海道建設新聞2020年7月10日付2面より)