帯広開建が音更町木野大通の241号で進めている音更大通交通事故対策で、事業区間900mのうち、電線共同溝整備は2020年度で約8割が完了する見通しだ。発注済み工事を設計変更し、共同溝の設置を終えた箇所の舗装改良にも年度内に取り組む計画。また、事業化区間での電線共同溝整備や複合柱設置に向けた具体的な設計を進め、次年度以降の施工に備える。
241号音更大通は幅員の広い片側1車線で渋滞が起こりやすく、交通事故の危険性が高い。このため、17年度から車線の増設やカラー舗装を進めているほか、道路両側の電線を地中化し防災強化や景観向上を図っている。
十勝大橋のたもとから木野大通東・西3丁目交差点付近の300mで無電柱化を終え、20年度は木野大通東・西3―5丁目の400mで電線共同溝を整備中。施工は道路工業・東日本冨士新道路共同体が担う。
国土交通省が1日に発表した北海道特定特別総合開発事業推進費第1回配分で1億円が計上されたため設計変更し、共同溝の設置を終えた部分の舗装改良200mも行う方針だ。
設計は、北海道近代設計に委託して電線共同溝事業計画検討ほかを推進中。事業区間内で行う次年度以降の共同溝整備に向けた施工計画を協議しているほか、北海道公安委員会管理の信号柱と北海道開発局管理の道路照明柱を一体化した複合柱を設計している。
敷地が限られる市街地では、立てる柱の数を極力減らすために複合柱へ転換する例が多い。既に複合柱化した十勝大橋たもとの交差点と同様、信号柱がある交差点4カ所でも複合柱化を図る。
電線共同溝の設置が一定の延長に到達してきたため、今後は電線類の地中化に移行する予定だ。
特特推進費の帯広開建分に関しては音更大通のほか、北海道横断自動車道足寄―北見間の道路土工として新規発注と設計変更をする計3㌔に5億円を確保した。
(北海道建設新聞2020年7月15日付9面より)