室蘭市で道内初の路上テラス営業 道路占用基準緩和受け

2020年07月16日 15時00分

コロナ対策で事業者の一助に

 「#室蘭路上利用大作戦」を展開中―。室蘭市では、道路占用の基準緩和を受け、路上でのテラス営業に取り組んでいる。国土交通省が6月5日に通知した基準緩和で、これを利用した事例としては道内初。新型コロナウイルス感染症によって、従来の営業スタイルに行き詰まった事業者への一助となりそうだ。

テラス席で乾杯する来客者ら
(まちプロ室蘭のフェイスブックから)

 新型コロナウイルス感染症のため、飲食店では感染予防に必要なソーシャルディスタンスを保つ必要があり、客席の間引きを余儀なくされる店舗が多く見られるなど、各事業者に大きな影響を及ぼしている。

 これを受け、国交省は緊急措置として、テイクアウトやテラス営業などのための道路占用許可基準を緩和。感染症対策となる暫定的な営業であること、3密の回避や新しい生活様式の定着に対応すること、付近の清掃などに協力すること―などを条件に、地方公共団体または関係団体による一括占用の場合に占用料を免除する。

 今回の基準緩和は、1席でも客席を増やしたい、テイクアウト営業をしたい店舗にとって朗報で、これによりテラス席を設けることが可能となった。

 室蘭市にはかねて商店街からテラス営業をしたいという声が届いていたことから、市は国交省による通知後の6月16日に速やかに相談窓口を設置した。

 占用主体となる各商店街の組合と、申請先となる道路管理者、所管する警察署の間に市が入り、手続きを補助する形で話が進行。

 結果、室蘭浜町商店街振興組合は市道中央町1丁目2条通線の延長310m、幅0・75m、シャンシャン共和国商店街振興組合は市道中島本町1丁目1号通線の延長360m、幅1mの道路占用と道路使用許可を取得。中央地区では2店舗、中島地区では3店舗が、7月31日まで各自の裁量で路上営業を展開する。

 具体的には、中島本町1丁目1号通線では全幅10mの一方通行道路のうち、8mを車道部、2mを歩道部、1mをテラス営業箇所とし、店舗の前または向かい側のゾーンについて歩道部にコーンを設置して区分けする。

 市都市建設部都市政策推進課の北村祐貴主査は「今回の実施期間を試行期間とし、浮上した課題などを検討しながら8月以後も占用を継続する予定。他商店街も占用営業に意欲を見せている」と話す。

 今回の事例は、地元商店街の意向をくみ取った行政が、国の通知した道路占用の条件緩和をいち早く利用した官民連携の好例と言える。今後の新型コロナウイルス感染症対策でも、こうした民間と関係機関の円滑な連携が期待される。(室蘭)

(北海道建設新聞2020年7月15日付11面より)


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