復旧完成祝い記念行事
網走建管は15日、遠軽町市街にある遠軽芭露線のいわね大橋を復旧させ通行止めを解除した。2018年7月に被災して以来、2年ぶりに往来できるようになり、町は災害復旧事業完成記念行事を行い、同橋の通行再開を喜び合った。
いわね大橋は18年7月の豪雨で湧別川が増水し、橋脚が沈下。橋桁が屈曲して通行止めとなった。上部工は渡辺組・釧路製作所共同体、下部工は渡辺組・管野組・菊地組共同体がそれぞれ担当。橋脚の基礎を深く造り直し、今後、橋脚の周りをブロックで覆い、川底の低下を防ぐ工事を行う。
1980年に架設した同橋は橋長336・6m、幅員9・9mの鋼橋。JR遠軽駅や病院などが位置する市街地に向かう重要な橋梁で、上下水道管も通っている。
記念行事には佐々木修一遠軽町長をはじめ関係者12人が出席。佐々木町長は「また橋を通れるようになった」と喜んだ上で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が中止になってしまった遠軽高吹奏楽局に「ぜひ最初に渡り全力で演奏してほしい」と語った。
木村英也オホーツク総合局副局長は「当初秋に完了予定だったが、施工業者などの協力のおかげで早めることができた」とあいさつした。
遠軽がんぼう太鼓による演奏の後、遠軽高吹奏楽局が先頭に立ち、音楽を奏でながら行進。出席者が後に続いた。その後、午前9時に一般車両の通行を再開した。(網走)
(北海道建設新聞2020年7月16日付1面より)