無電柱化の可能性探る 留萌建管が増毛港線で現況調査

2020年07月23日 10時00分

増毛港線の沿道には歴史的建造物が立ち並ぶ

 留萌建管は、2020年度に増毛町内で道道増毛港線無電柱化予備設計を行う。対象区間は470mで電柱やケーブル本数、沿道の店舗、住宅などの状況調査を行い、無電柱化に必要な課題を抽出して事業化の可能性を探る。予備設計は、8日に指名競争で入札しダイシン設計が400万円で落札した。

 道道増毛港線は、増毛町内の海岸線近くを走る道路で、沿道には北海道遺産に指定された街並みや鉄路遺産がある。6月に開かれた留萌地域総合開発期成会の臨時総会では、道への21年度要望・提案事項として同路線の無電柱化が盛り込まれている。

 予備設計区間は、増毛町弁天町1丁目1―2から永寿1丁目15までの470m。全幅は16mでうち車道が9m、歩道が両側3・5m。

 業務では、無電柱化対象物や地形の調査、沿道の利用状況、埋設物の確認などを行う。正確な電柱とケーブル本数を把握し、沿道の店舗、住宅、支障物件調査を進め事業化の可能性を探る。

 また、無電柱化の事業手法として防災、バリアフリー化、良好な景観形成といずれのパターンで取り組むのが適切かを検証するほか、電柱の地中化や軒下への設置、家屋裏側に移設するなど整備方法を考えて比較検討する方針だ。

(北海道建設新聞2020年7月21日付10面より)


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