内覧に新たな形 VRとプロジェクションマッピング応用

2020年07月26日 10時00分

 コロナ禍を受けて「オンライン内覧」といった非対面で物件を選ぶサービスに関心が集まる中、ワイズプランニング(本社・札幌)は、VR(仮想現実)とプロジェクションマッピングを応用したモデルルームなど内覧用コンテンツを展開中だ。分譲マンションの設備や窓からの眺望を実写で紹介。顧客の検討時間短縮と成約率向上が期待できる。

遠隔地からでも視覚的に分かりやすい物件紹介ができる

 2016年から「実写3DVRオンライン内覧」サービスを開始。米国・カルフォルニアMatterPortの撮影代行ライセンスを取得し、提供している。パソコン、スマートフォン、タブレットで内覧できる。VRゴーグルに対応する。5000m²のスポーツクラブなどの撮影を手掛けた。

 真上から見る「フロアプランモード」、部屋の断面が確認できる「ドールハウスモード」、360度を見渡せる「パノラマモード」、画面上で寸法を測れる「測定ツール」などを搭載。予約機能付きの画面共有用オンラインツールやウェブプロモーションなどトータルでサポートする。

 測定ツールは設計・施工会社の計画段階からの利用が進んでいる。誤差は1%以下のため窓枠などの寸法を現地で測る手間が省ける。リノベーションのビフォー・アフターを撮影すれば顧客に事例を分かりやすく紹介できる。

 19年に開始したプロジェクションマッピング眺望演出「panoraVision(パノラビジョン)」は、高層マンションのモデルルーム向けサービスだ。プロジェクターでモデルルーム内の窓に紹介するマンションの眺望を投影。映像はドローンで撮影し、臨場感を持たせた。

 窓は朝、昼、夕方、夜に撮影した映像が自動で変わり、夜景や日当たりを短時間で紹介できる。「階層景観撮影」は操作用タブレットを用いてワンタッチで低・中・高層階に変更が可能。内覧時の上下移動を減らした。

 周辺のスーパーや小学校を映像と文字で紹介するロケーションコンテンツを用意。特定の施設を目立たせてマンションの特色をアピールできる。

 超短焦点3500ルーメンレーザープロジェクター1台の場合、窓のサイズは縦1・4×横2・3mに対応する。導入には制御パソコンや映像操作用タブレットが必要だ。

 今後も感染症リスクに配慮した施設づくりの需要の伸びが期待される。1万m²以上の工場や文化施設の社会科見学向けコンテンツなど大規模な撮影に対応する構えだ。

 価格は「実写3DVRオンライン内覧」の場合、100m²当たり5万円(税抜き)から。公開は最短で3営業日。

 住宅メーカーを中心に5―7月の問い合わせが例年の3倍に増えたという。立川雄三社長は「視覚的な分かりやすさを追求して顧客の意思決定の助けになれば」と話している。

(北海道建設新聞2020年7月22日付3面より)


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