障害者が手作り、自立支援に 地崎道路のロゴ入りせっけん

2020年07月28日 15時00分

 地崎道路(本社・東京)は、障害者の就労を支えるリンクライン(同・神奈川県小田原市)に依頼し、企業ロゴの入った色鮮やかなせっけんを作った。障害者自立支援の一環として1000個を用意し、年末年始のあいさつ回りなどで取引先に配る。

企画・制作からラッピングまで全て障害者が手掛けたせっけん

 千歳市内で6月に開かれた施工技術の自社発表会で、記念品として関係者に配布。北海道支店の渡部綾課長が「一生懸命作った障害者の人たちを思いながら使ってください」と手渡した。

 せっけんはリィリィというブランド名の贈答用。企画・制作からラッピングまで全て障害者が手作りする。洋菓子のように艶っぽく色鮮やかで、写真映えするとして贈られた人に驚きと感動を与える。

 地崎道路は社内の一部業務を外部委託するコムテック(本社・東京)からリィリィを贈られ、リンクライン社の取り組みを知った。昨年10月に渡辺誠司社長と寺田吉孝執行役員が小田原の製造現場を訪問。手作りの歓迎ボードで出迎えてもらったほか、商品を一生懸命作る姿に心を打たれた。

 年末年始のあいさつ用に1セット2個入りを500セット注文した。業界ではカレンダーを配るのが一般的で、せっけんなら珍しがられるのではないかと考えた。コロナ禍は手洗いが欠かせないため、より重宝されそうだ。

 寺田執行役員は「障害者雇用としての貢献度は小さいかもしれないが、これからも大小問わず社会に役立ちたい」と話している。

(北海道建設新聞2020年7月27日付3面より)


関連キーワード: 企業

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • 東宏
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,031)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,377)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,324)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,193)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (876)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。