商業ビルやマンション開発などを手掛けるマルイト(大阪市浪速区湊町1丁目2の3、木下勝弘社長)は、ホテルモントレエーデルホフ札幌増築の設計・施工を鹿島に決め、早ければ10月に着工する。宿泊機能を強化するため客室110室を設け、長期滞在が可能なサービスを検討。2022年4月の完成を目指す。
S造、地下1地上13階、延べ5360m²の規模。1階部分は既存施設と通路でつなぐほか、商業テナントを入れる。2階から上階が全室ツイン(26-34m²)の客室とする予定だ。
建設地は中央区北2条西1丁目1の既存施設南側で、庭園がある敷地内に増築する。
ホテルモントレエーデルホフ札幌は、マルイトが保有するマルイト札幌ビルに同社グループ会社のホテルモントレ(本社・大阪)が入居して運営する。
ホテル増築に合わせて既存施設の改修も進める。上階22階の西側にある宴会場を広さ62m²のスイートルーム2室、ジュニアスイート3室、ツインルーム4室に改装。エグゼクティブフロアに変更する。21年4月の完成を目指している。
このほか、12階の宴会場をオープンキッチン付きの「特別バンケットルーム」、1階のブライダルサロンを個室中心のサロンにそれぞれ改修。フロントロビーの拡張も予定している。
既存施設の改装と増築後は、181室ある客室が300室に拡大する。ホテルモントレの担当者は「あらゆるセグメントのゲストをターゲットにできるホテルカテゴリーを目指したい」と話している。
(北海道建設新聞2020年07月29日付2面より)