帯広建管が2014年度から架け換えを進めてきた川西芽室音更線中島橋の新橋が、5日午前10時に全面開通する。橋長499m、幅員11mで上部は5径間連続PC箱桁、下部は箱式橋台と柱式橋脚。構造を変え、耐震性を向上させた。
1966年に供用開始した中島橋は帯広市の西北側で十勝川をまたぎ、国道38号と道道帯広新得線を結ぶ。橋長492m、幅員10・5mで、構造は上部が14径間単純ポステンT桁、下部が逆T式橋台、壁式橋脚となっている。
十勝北部と帯広工業団地、ごみ処理施設を結び、1日1万台近い交通量がある。一方で著しい老朽化や河床洗掘、走行車両の大型化などから安定性の低下が課題となっていた。
総事業費約78億円を投じ、14年度に下流側への架け換えに着工。施工は12者、設計など委託関係は8者が携わった。7月17日に一部開通し、片側1車線は新橋、反対車線は旧橋を使用していた。
今後は旧橋解体に取り掛かり、上部は21年度、下部は22年度までの完了を目指す。
工事メモ
◇設計=北海道土木設計
◇下部▽A1橋台・P4橋脚=西江建設▽A2橋台=川田工業▽P1橋脚=伊藤組土建・西江建設・生駒組JV▽P2橋脚=宮坂建設工業▽P3橋脚=萩原建設工業・岩田地崎建設・岩倉建設JV
◇上部=清水建設・岩倉建設JV
◇舗装など▽路盤舗装=植村土建・東光舗道JV、野田組・道路建設JV▽橋面舗装=北洋道路▽地覆・照明・高欄=栗林建設・白崎建設JV▽暫定土工=ナカムラ技建▽管理用道路函渠・擁壁=藤原工業(帯広)
(北海道建設新聞2020年8月5日付11面より)