人工芝やアウトドア家具でこだわり演出
心を和ませられるような空間を―。植村建設(本社・赤平)が6月中旬に芦別市内に設置した現場事務所は、室内一面に人工芝が敷き詰められ、置かれている椅子や机もアウトドア用のもので、まるでキャンプ場そのもの。作業員たちは、広々とした空間で休憩時間を自由に過ごしている。
札幌開建が発注した一般国道452号星の降る里大橋補修ほか一連工事の現場事務所。景観改善や防犯の観点から、空き店舗を活用した現場事務所となっている。
内装については、新型コロナウイルス感染拡大により休日も自由に外出できず作業員のストレスがたまりやすい情勢を考慮し、適度な間隔を保ちつつ、リラックスできる空間にしたいとの考えからキャンプ場をイメージすることを決定した。
現場代理人の岡崎力工事部次長はじめ、本社幹部や現場に配属される技術者がアイデアを寄せ合い、畠山蓮太工事部主任が備品を手配した。
延べ212平方㍍のフロア一面に人工芝を敷き、椅子もアウトドア用のものを利用した事務スペースと休憩スペースが一体となった現場事務所に整備した。休憩スペースにはベンチ付きのあずまやを組み立て、壁をぐるりとラティス(格子状のフェンス)で囲むなど雰囲気を演出する工夫があちこちに施されている。
岡崎工事部次長は「こんな事務所めったにない。下請けの職員も自由に休憩や作業ができており、使いやすい事務所になった」と喜びの表情を見せており、「今後も、人工芝などを活用して続けていきたい」と話している。(岩見沢)
(北海道建設新聞2020年8月7日付10面より)