雪だるまや滑り台 子どもたちも大喜び
共和建設業協会(14社)は9日、新型コロナウイルスに負けず夏を元気に過ごしてほしいと、「真夏の雪だるま」と題した催しを開いた。まちの一大イベント・共和かかし祭りが中止になるなど夏を楽しむ機会が減り、何かと我慢を強いられる中、子どもたちの思い出になればと企画。ことしは町制50周年であることから、これを盛り上げる意味も込めた。
きょうわ農業協同組合、共和町商工会、共和町観光協会が共催。町役場駐車場の特設会場に雪だるま2体と雪の滑り台、除雪機械や重機などを展示した。
混雑を避けるため、事前の案内は町内の1中学校、3小学校、2保育所に限定。入り口で検温、手指消毒、マスク着用のほか、名前と連絡先を記入してから入場してもらい、会場内でも密集、大声に気を配った。
雪だるまと滑り台は、くっちゃん21雪ダルマの会(会長・柏谷匡胤横関建設工業社長)が貯蔵していた6㌧の雪で製作。イベントの中止で出番が減っていることもあるが「子どもたちのために」という協会の思いに賛同し、滑り台のスタート係など運営も手伝った。
滑り台はスロープ部分が5mほどで一瞬だったものの大人気で、ソリは1回ごとに消毒するなど対策を施し、子どもたちも地面の足跡マーク通りに間隔を開けて並んでいた。
会場では雪だるまに手で触れて涼を取ったり、将来の業界入りを期待して展示した重機に乗り込み喜ぶ姿も見られ、大人たちは子どもたちのはしゃぐ姿に目を細めていた。会長を務める田中猛三陽建設工業社長は「笑い声がいいね。子どもたちに楽しんでもらえたのが一番。やってよかった」と真夏の一日を振り返った。
(北海道建設新聞2020年8月12日付9面より)