心に残る空間を新たな表現で描き出す―。模型や絵画、詩などさまざまな手法で旭川市内をはじめとする建築物の魅力を伝える「建物アート展vol・4」が6日まで、フィール旭川5階のギャラリージュンクで開催されている。
旭川の歴史的建築物の保存を考える会の主催で、2016年から開催を始め、今回で4回目。来場者は毎回増え、19年度は約130人が来場した。
「建物はアート。」をテーマに、建築に備わった魅力を表現する作品が並ぶ。旅先で出会った建物、長年街並みを形成した建物、想像上の建物、今はない建物など心に残る建築の機微を出品者独自の手法で再構築。会場には、プロやアマチュアの作者28人の油絵、切り絵、写真、版画、染め物、模型、ペーパークラフト、漫画、陶器など多種多様な作品73点が展示されている。
同会の間藤悠史建築賞担当は「単なる住む道具とならない建物の美しさを伝える催し。新しい建築も古い建築もあり、回顧にも発見にもなる場所」と説明し、多くの来場者を期待している。(旭川)
(北海道建設新聞2020年9月2日付10面より)