若竹の防波堤を機能回復 小樽港マリーナ港口老朽化対策

2020年09月08日 10時00分

新設か大規模補修 海上施工がメインに

 小樽市は、若竹地区にある防波堤の機能回復を計画している。小樽港マリーナ港口の防波堤91㍍に老朽化対策を施す事業で、2020年度は実施設計と地質調査を進める。マリーナの運営会社と協議し、新設か大規模補修かを選択するため、現時点で工法、事業費、事業期間は未定となっている。

 同防波堤は、水面貯木場の外郭施設として1970年に整備。その後、90年の小樽港マリーナのオープンに合わせ、マリーナ港口を確保するために防波堤の一部を解体し、現在の形で供用されている。

 これまでの調査で、水中部の鋼管コルゲート腐食、コンクリートの空洞化が見つかっており、部分補修などで対応してきたものの、2017年の低気圧被害で防波堤が傾斜したことから、抜本対策による機能回復に取り組む。

 施工延長は西側が57㍍、東側が34㍍の計91㍍。実施設計を日本データーサービス、地質調査をオオハシコンサルタントに外注した。実施設計は来年1月末ごろ、地質調査は年内に終える予定だ。

 海側か陸側への新設、既存防波堤の大規模補修を想定するが、新設時の構造断面や詳細な補修方法は実施設計で固めていく。防波堤まで重機が移動するスペースがないことから、工法を問わず、海上施工がメインとなる見通しだ。

(北海道建設新聞2020年9月7日付11面より)


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