土木学会は、2020年度の選奨土木遺産を決定した。道内からは「金山ダム」と「神居大橋」の2施設が選出された。北海道支部は11月18日に札幌ガーデンパレスで認定書授賞式を開く予定だ。
土木遺産の認定制度は、顕彰を通じて社会や土木技術者へのアピール、まちづくりへの活用を促すことを目的に2000年度に創設した。20年度は選考委員会が全国から26カ所を選んだ。道内での認定は46カ所となる。
「金山ダム」(南富良野町)は治水と農業、水道、発電の多目的ダム。北海道開発局が北海道総合開発計画の下、中空重力式構造やフロート式取水塔などの先駆的技術を採用して1967年に竣工した。
旭川市が管理する「神居大橋」は1938年に竣工。神居古潭に架かる補剛桁式つり橋で全長は107・3㍍。竣工後も数回にわたって当初の木製補剛トラスの形式を継承しつつ改修し、かつての姿を今に伝える貴重な橋梁となっている。
(北海道建設新聞2020年9月30日付4面より)