道産木材で良い音を 帯広大谷短大が「カホン」製作

2020年10月11日 10時00分

十勝総合局森林室が材料提供

 道産木材で良い音を奏でよう―。帯広大谷短大は7日、授業の一環で道産材を使って打楽器のカホンを製作した。材料は、木育の普及啓発を進める十勝総合局森林室が提供。同短大の講師が学生ら13人に製作を指導し、完成後に大学内で演奏会を開いた。

カホンの仕上げ作業に取り組む学生

 道水産林務部の2020年度事業で、森林室と同短大が連携。木による楽器製作を通じた木育普及啓発として授業に採り入れた。木育マイスターでもある社会福祉科の長崎結美講師と、同科子ども福祉専攻の高橋由紀雄講師、両講師のゼミ生ら13人が参加した。

 材料は道産材を使ったシナ合板。造形などの授業を担当し、打楽器に詳しくカホンの製作経験もある高橋講師が指導に当たり、サウンドホールの位置の取り方などを説明。学生らは半日かけて高さ40cm、幅24cm、奥行き28cmのカホンを作り上げた。

 完成後は同短大アリーナで演奏会を開いた。川西博史森林室長ら森林室職員や他の学生に、ピアノとカホンによるアンサンブルでディズニーメドレーなどを披露した。

 音楽の授業を担当し、音楽と木育をゼミのテーマとする長崎講師は「これまでも授業の一環で道産材のウッドブロックやバードコールを作ってきた。身近にある木を使うので、学生たちが樹木や自然に興味を持つきっかけになっている。カホン製作では板が打楽器になる面白さを学んでほしい。保育の現場では打楽器が子どもに大人気なので、将来は現場で使ってもらえれば」と話している。(帯広)

(北海道建設新聞2020年10月9日付9面より)


関連キーワード: 十勝 林業

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • 日本仮設
  • 川崎建設
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,191)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,508)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,397)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,377)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,340)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。