軟弱地盤対策 必要に
当別町は、2022年春の開業を目指すJR札沼線新駅(関連記事)の駅前広場整備について、完成時期を23年3月に変更することを決めた。当初は開業に合わせて供用する予定だったが、ことし7月から9月にかけて実施した地質調査の結果、敷地が軟弱地盤で対策工事が必要になったため、21、22年度の2カ年で施工する。1年目は軟弱地盤対策、2年目はロータリーや駐車場整備などを進める計画だ。軟弱地盤対策の着工は21年6月を見込んでいる。
駅前広場は、新駅が設置される当別太1225の9の敷地9649平方㍍に整備。延長195・3㍍、幅員4・75―6・25㍍のロータリー、51台分の駐車スペース、20台分の駐輪場、トイレ1カ所を配置する。また、北側と西側には緑地を設け、イベントや冬季の雪堆積場として使用する考えだ。
当初は、新駅開業に合わせた完成を見込んでいたが、地質調査を実施した結果、敷地が軟弱地盤であることが判明。このため、現在進めている実施設計の中で軟弱地盤に対する最適な対策工法を検討しており、これを踏まえて事業費を固める。実施設計はシン技術コンサルが担当している。
新駅開業から1年後の完成となることについて、事業推進課では「1年間、仮の歩道や階段を利用することになり、不便をかけるが、安全に使用できるようにする」と話している。
(北海道建設新聞2020年10月16日付12面より)
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