消防本部新庁舎など盛る
登別市は、2021―28年度の8年を計画期間とする大型事業推進プランを策定した。期間内には31事業を展開する予定。事業費の合計は120億1900万円に上る見込みで、8年間で10億円を超える事業は消防本部新庁舎建設、小中学校長寿命化、市住千代の台団地建て替え、クリンクルセンター中間改修、市道舗装排水整備の5事業となっている。
同プランは、今後8年間に進める事業とその実施年度を示し、公共施設や都市インフラの着実な整備更新を図る目的で作成。中期的な財政見通しの推計も参考に計画策定したため、財政運営の安定性保持にもつながる。
対象は一般会計、学校給食事業特別会計に計上する事業のうち、計画策定時点で必要性のある公共施設などの整備、動産の購入で、計画期間内の総事業費が3000万円以上のものとしている。プラン策定時点で検討中の事業は決定段階で追加する。
盛り込まれた事業を事業費の高い順から見ると、消防関連にある消防本部新庁舎建設が20億9500万円でトップ。21―24年度の計画前期に整備を完了する見通しだ。
小中学校長寿命化は12億5800万円で、策定済みの長寿命化計画に基づき22―26年度に事業を進める考え。23年度以降は1億―5億円規模の事業費が続く。
継続事業の千代の台団地建て替えは、21年度に7億4800万円、22年度に4億200万円を充て事業推進を図る。
クリンクルセンター中間改修は、21―24年度に1億―2億円台を投じる見込みで、計画期間内は毎年度事業費を措置する。市道舗装排水整備も毎年度1億―1億5000万円を計上している。
このほか、商工関連ではJR登別駅付近に新築する仮称・情報発信拠点施設に9億3300万円、JR登別駅エレベーター設置事業補助金に5億9100万円を充てる。
市庁舎建て替え事業については、道の津波浸水予測図の見直しに伴い、新庁舎の基本計画も再検証が必要となったため、プランへの掲載を見送った。
(北海道建設新聞2020年10月22日付9面より)
北海道建設新聞2020年10月22日付9面には、大型事業推進プランに計上された各事業の年度別事業費、8年間の合計事業費などをまとめた表を掲載しています。
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