札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合(理事長・吉岡亨札幌市副市長)は、公募型プロポーザルで募集していた、オフィス床を中心とした複合再開発ビルの価値向上に向けた助言などを担う事業推進パートナーの最優秀提案者に、三菱地所と東急で構成するコンソーシアムを選んだ。11月以降に協定を締結し、JR札幌駅東側で計画する再開発ビルの施設像の具体化に向け、地権者らとオフィスを中心とした施設検討に入る。
ビル全体の価値向上策やオフィスの施設計画、企業誘致方針などについて提案や助言をする。
2日にヒアリング審査を実施。提案審査の結果、三菱地所と東急のコンソーシアムを最優秀提案者に選定し、評価点は660点満点中460点を獲得。同コンソーシアムの提案は、オフィスを中心とした価値向上や課題に加え、アフターコロナを見据えたオフィスの在り方や付加価値などについての提案だった。
商業施設と国際水準のホテル、バスターミナルを複合化する再開発ビルには、市内最大級を目指すオフィス床が入る。環境影響評価手続きの事業計画案でA、Bの2案を提示。A案は最大高さ約255mの高層部を配置し、B案は約200mと約150mの2棟の高層部が連なる。いずれも延べ約41万7000m²の規模で構想している。
(北海道建設新聞2020年10月27日付1面より)