炭鉱遺産を後世へ CFで旧美唄鉄道東明駅舎とSL修繕

2020年11月14日 10時00分

美唄市教委が募集開始

CFで修繕費を募る駅舎とSL

 貴重な炭鉱遺産を後世へ―。美唄市教育委員会は、日本遺産炭鉄港の構成文化財である旧美唄鉄道東明駅舎とSLの4110形式十輪連結タンク機関車2号の修繕を計画し、市にとって初のクラウドファンディング(CF)を開始した。ふるさと納税型のプロジェクトで、目標額は1180万円。募集期間は12月10日まで。

 市の炭鉱は明治後半に開発が始まり、中小炭鉱がいくつも開鉱する中、大規模な炭鉱の三菱と三井の財閥資本の会社が活動。美唄鉄道は1972年の三菱美唄炭鉱閉山と同じ時期に廃線となり、市は駅舎とSLの寄付を受けた。市は貴重な炭鉱遺産として保存。2019年度には400人以上が見学に訪れている。

 駅舎は建築から70年、SLは製造から100年以上経過。老朽化が進行し、駅舎の屋根全体の金属製板の交換、SLは全面塗装と保護シート入れ替え、ゆがみや破れなどの運転席の修理が必要な状態だった。単独財源での修繕費確保が難しいことから、CFで資金集めをすることにした。21年度の修繕を予定している。

 CFプロジェクトは、READYFOR(本社・東京)が運営する自治体向け「READYFORふるさと納税」で募集。返礼品重視の従来のふるさと納税とは異なり、資金用途を明確にし、共感してもらい資金とファンを集める。

 1口3000円からの寄付。返礼品は1万円以上からで、SL横の説明看板近くに寄付者の名前が刻まれたプレートの提示、とりめしの炊き込みセットや美唄焼き鳥セット、美唄産新米などから選べる。応募はREADYFORのCF専用サイトで受け付ける。

 市教委では「貴重な駅舎とSLを保存することで、子どもたちが自分のまちのことを学ぶ場となれば」と話している。

 問い合わせは市教委生涯学習・スポーツ振興課、電話0126(62)3132まで。(岩見沢)

(北海道建設新聞2020年11月11日付10面より)


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