幕別町は、公募していた忠類協徳にある町有地6区画、計1万8661m²の売却先を町内の2農業事業者に決めた。しんじゅ(忠類朝日69、森神寿裕社長)に1区画、2500m²、農事組合法人ウエストフィードアシスト(忠類西当3の2、渡辺靖之代表理事)に5区画、1万6161m²を売り払う。
帯広広尾自動車道忠類IC―忠類大樹ICの中間部で、道路の西沿いに位置する旧国鉄用地。1987年の広尾線廃止後に当時の忠類村へ払い下げられたが、遊休地となっていた。
手を挙げたのは決定した事業者のみで、事業計画は非公表。しんじゅは営農コンサルや酪農ヘルパーといった酪農支援事業を手掛け、ウエストフィードアシストは地域の酪農家7戸で組織している。
土地は現状有姿で引き渡す。新規事業や事業拡大のために500万円以上を投資して施設を整備し、町民の雇用にも積極的に取り組むことを求める。資材置き場や太陽光発電システム設置、駐車場といった土地のみの利用は認めていない。
しんじゅとは222万5000円で契約済み。ウエストフィードアシストへの売却価格は1307万1000円で議会承認が必要なため、30日開会予定の12月定例会に諮る。
(北海道建設新聞2020年11月16日付7面より)