上川管内の代表選手が銀、銅賞を獲得 技能五輪全国大会

2020年11月22日 10時00分

 第58回技能五輪全国大会が13―16日にかけて愛知県で開かれた。上川管内から家具部門に出場した旭川高等技専2年の吉田理玖さん(20)が銀賞、杏和建具(本社・旭川)の会田サキさん(20)が銅賞を獲得し、建築大工部門に出た広翔カワハラ(同)の石橋昴大さん(23)さんは惜しくも賞に手が届かなかった。感想は三者三様だが、口をそろえて出たのは支えてくれた人への感謝だ。

課題に取り組み、銀賞を獲得した
吉田さん(旭川高等技専提供)

 やり切ったという気持ちの後に「ありがとう」の言葉が出たと話すのは銀賞の吉田さんだ。「重岡千里学院長をはじめ、連日指導してくれた教員、家族への感謝で一杯になった」と振り返る。

 課題のキャビネットを大きなミスもなく造り上げた結果が銀賞につながった。しかし、得意の仕上げ作業が満足にできず涙を流し「今回の悔しさを忘れてはいけない」と心に刻んだ。一方、「競技を通じて全国の猛者と戦えたことは貴重な経験」とし、「良い物を造ることへの追求は終わらない」と先を見据える。

 銅賞の会田さんは、「結果発表で敢闘賞に名前がなく心配したが、それ以上の賞を頂けてほっとした」と安堵。電話で受賞を伝えた母は「すごいじゃん」と興奮した様子で喜んだという。大会前に掲げた周囲の人への感謝を胸に臨み、前回以上の成績を収めるといった目標を見事達成し勝ち取った銅賞の重みをかみしめる。

 4年連続出場の石橋さんは惜しくも入賞とならなかった。課題の小屋組で最後のミスが響いたと振り返る。期待に応えられなかったのが心残りとするが「実力は出し切った。その上で間違えたのも自分の実力」と自身と向き合う。

 「仕事を休んで競技に集中させてくれた会社や、周囲の支えがなければここまで来られなかった」と周りへの感謝を話し、これまでの出場経験で身に付けた技術を今後の業務に生かしていく。

 3人の職人人生は始まったばかり。木材のまちとして先輩方が礎を築き発展を遂げてきた旭川の未来は明るい。(旭川)

(北海道建設新聞2020年11月19日付8面より)


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