報道機関に現地を公開
道央自動車道苫小牧中央インターチェンジ(IC)が13日午後3時に開通するのを前に、道と東日本高速道路北海道支社は3日、報道機関に現地を公開した。苫小牧中央ICが開通することにより、物流の効率化や観光産業の活性化、救急搬送支援など地域医療の充実、大規模災害時の代替路確保などが期待される。
苫小牧中央ICは、苫小牧西ICと苫小牧東ICのほぼ中央に位置。道が事業主体となり、東日本高速道路道支社と連携して事業を進め、2016年度にフルジャンクションICとして事業着手、17年度から本体工事に着工し、延長約3・1㌔のアクセス道路も併せて整備することにした。
施工に当たっては本線から北側を道が、橋梁を含む南側を東日本高速道路道支社が担当。工事内容は切り土土工50万m³のほか、42mの橋梁1橋、ボックスカルバート3基、路盤、舗装、植生、標識などで、総事業費は約60億円。
事業概要について説明した室蘭建管苫小牧出張所の足立浩所長は「施工を東日本高速道路と区分したことで工事の錯綜(さくそう)を減少し、安全にスムーズな工事ができた。関わった事業者の尽力で13日に開通する」と事業者への敬意を示し、「市民をはじめ周辺地域のみならず、物流や観光、医療関係者などさまざまな人に利用してもらい、その目的にあった安全性や時間短縮など利便性を実感してほしい」と話していた。
苫小牧中央ICは13日午後3時に開通する。それに先立ち、同日午前10時から苫小牧市民会館で開通記念式を実施する予定だ。
(北海道建設新聞2020年12月4日付1面より)