浦幌町で「デジタル森林浴」 フォレストデジタル

2020年12月20日 10時00分

テクノロジー駆使 癒やしの空間

 地域の自然環境をデジタルで体感できる試みが浦幌町内で始まった。廃校を活用した交流施設のトコムロラボで12日に開業した「うららパーク浦幌」で、国内初となる「デジタル森林浴」を企画。気軽に味わえる癒やしを提供するとともに、自然環境の良さを伝える。

完成発表会で会社のミッションを語る辻木CEO(右)

 うららパーク浦幌の運営は、昨年設立したIT企業のフォレストデジタル(本社・浦幌)。辻木勇二CEOがヤフーの社員だった3年前、浦幌での社内社会貢献イベント参加を機に起業した。メンバーにはIT企業出身者のほか、北村林業(同)の北村昌俊社長も加わる。

 ミッションは「驚きと幸せを世界のどこでも」。「テクノロジーは私たちを幸せにしているのか」と自らへ問い掛け、自然環境をテクノロジーで共有するデジタル森林浴を実現した。

 1月から四季折々の森林などを360度カメラで撮影。壁と天井がスクリーンとなった幅、奥行き各6・4m、高さ3・6mの室内に映像を映し、音や香りも再現した。

 無料で利用でき、辻木CEOは「ふらっと立ち寄って休憩しにくるような場所に」と願う。実際に行きたくなる気分も高め、地域の観光振興への寄与を期待する。

 森林に親しむ機会が少ない都市部などでデジタル森林浴の場所を増やすことで、無料サービスによる収益化を図る。辻木CEOは「まずは満足度を調べ、行きたいと思える度合いを高めることを第一にしたい」と話した。(帯広)

(北海道建設新聞2020年12月17日付7面より)


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