小樽市は、JR小樽駅前広場の配置計画案をまとめた。ロータリー構造は一体型と分離型の2種類、交差点構造は十字路や丁字路など4種類を想定。これらを組み合わせた5つの配置案を比較し、分離型の3案を残した。今後は、関係機関との協議で内容を整理し、2022年10月ごろに1案に絞り込みたい考えだ。
21日に市民会館で開いたJR小樽駅前広場再整備基本計画検討委員会(委員長・大津晶小樽商大准教授)で明らかにした。歩車分離による安全対策が課題であることから、学識経験者や関係団体、隣接する小樽駅前第1ビルの再開発準備組合などで構成する同委員会で再整備計画について協議している。
配置計画は、一体型(O字)と分離型(八の字)の2種類、交差点が十字路、丁字路、十字路と食い違い交差点、五差路の4種類を組み合わせ、①分離型の丁字路②分離型の五差路③分離型の十字路と食い違い交差点④一体型の十字路⑤分離型の五差路―の5案を比較検討。④は一般車乗降場が駅前広場外となり、⑤はバスバースが確保できないことから、①―③案で協議を進めるとした。
①―③案の概要を見ると、広場面積は①が現状より2600m²増の1万m²、②と③が450m²増の7850m²で、いずれもバス専用ロータリーと一般車・タクシー専用ロータリーに分離。いずれもバス乗降場8台、バス待機場6台、タクシー乗降場2台、タクシープール16台、一般車乗降場4台、駐輪場70台を確保した。
①は一般車・タクシーロータリーに一般駐車場10台分を確保したのが特徴。②と③は一般駐車場を駅前第1ビルに機能分担し、バスロータリー出口が①より多い2カ所となっている。②は一般車・タクシーロータリーの出口が2カ所、③は①と同じ1カ所という違いがあり、②は出入り口が増える分、広場北側のオープンスペースが減少している。
(北海道建設新聞2020年12月23日付9面より)