推定盛り土量は68万㎥ 旧狩勝線大カーブ断面図、手描きで

2020年12月25日 15時00分

「楽しむ会」副理事長の西村さん

 NPO法人旧狩勝線を楽しむ会副理事長の西村良雄さんが、旧狩勝線の鉄道遺構群の一つである土木施設「大カーブ」の断面図を手描きで作製した。推定盛り土量は68万m³で、10㌧ダンプトラックで運搬した場合は約11万台が必要と試算。断面図を手に「国内有数の土木工事だったと思われる」と話している。

図面を手に思いを語る西村さん

 長野県松本市出身の西村さんは68歳。東京で機械関係の設計事務所を経営していたが、2000年12月に新得町に移住。03年、仲間と共に任意団体の旧狩勝線を楽しむ会を創立。団体は05年にNPO法人となり、13年から副理事長を務める。

 大カーブは、03年に土木学会の選奨土木遺産に認定、09年には経済産業省の近代化産業遺産群となった。技術的、歴史的にその価値の高さが認められている。

 施設に関しては未解明な部分もあり「重機がなかった当時、人力でどのように造られたのだろうか」と興味を持ち、記録に残されていた数字を参考に地図に当てはめて実寸を計算。最大値を推測して手描きの概念図や断面図を作製した。

 最大箇所で幅150m、高さ10m、法面の長さ60m、土工量67万6800m³、10㌧ダンプにして11万2800台分と割り出した。土の密度などは考慮していない。

 西村さんは「自分は土木に関しては素人。来年にも現地で調査をしてみたいが、協力していただける専門家がいたら、ぜひお願いしたい」と話している。(帯広)

(北海道建設新聞2020年12月24日付9面より)


関連キーワード: 十勝 土木 鉄道

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 東宏
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (3,089)
BP新駅で大規模開発 高層MS、商業施設、ホテルな...
2022年06月29日 (2,705)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (2,223)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (1,753)
おとなの養生訓 第44回「肥満と発汗」 皮下脂肪が...
2014年04月25日 (1,424)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 激化する若者獲得競争
地方企業が取るべき
戦略は-new

激化する若者獲得競争 地方企業が取るべき戦略は-
若者獲得に向けた工夫とは。釧路市内の団体が開いたセミナーから、各回の講演概要を紹介する。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第234回「アセトアルデヒド」。二日酔いの原因物質で、顔の赤みや動悸、胃腸への刺激を引き起こします。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第21回「住宅の内装/色と素材感」。質感や柄から受ける印象も大切にしてコーディネートを進めたいものです。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第20回「能力向上へ適切な指導」正しいゴールの設定やフィードバック、成功体験が大切です。