旭川市などが、市内中心部で整備を進めている情報通信技術の拠点施設「ICTパーク」が、2021年2月7日にオープンする予定だ。民間ビルを改修しており、eスポーツの競技場などを設けた施設とする計画。運営に関わる旭川市やNTT東日本などは、23日にICTパーク推進協議会を設立し、事業展開の方向性を確認した。

工事が進むICTパーク
ICTパークは、3条通8丁目にある民間ビル「神田館(7階建て)」のうち、1階と3階を活用。高組が改修している。eスポーツの競技場やプログラミング教室を備えた施設とする計画だ。
eスポーツをきっかけに地域課題の解決を考えていた旭川市に、NTT東日本がローカル5Gを活用した事業を提案。神田館の所有者から施設整備に関わる費用負担の申し出もあり、事業化した。
23日に「ICTパーク推進協議会」が立ち上がり、同日の設立総会では、西川将人旭川市長を会長に選出。eスポーツを核としたにぎわい創出や、ICT人材の育成、関連企業の誘致の場として活用することを確認した。
設立総会に参加した関係者によると「道内では、旭川市のほか2カ所でeスポーツ拠点開設に向けた構想がある」とし、どちらも「既存施設の改修となる」見込みだ。旭川市の「ICTパーク」がモデル施設となれるか、期待が掛かる。
(北海道建設新聞2020年12月25日付10面より)