宇宙開発への注目高まる ゼネコンが月面基地建設など研究

2021年01月24日 10時00分

 小惑星探査機・はやぶさ2の地球帰還の感動が覚めやらぬ中、宇宙ビジネスへの注目が高まっている。鹿島や清水建設、竹中工務店といったスーパーゼネコンは月面基地の建設や探査ロボットの開発に向け、研究を重ねる。道内ではインターステラテクノロジズ(本社・大樹)が人工衛星事業の参入に大きくかじを切った。

Our stars社による人工衛星サービスのイメージ

 スーパーゼネコンのうち、鹿島は月面での拠点建設に向けて、遠隔操作と自動制御の協調による遠隔施工システムを開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や芝浦工大、電気通信大、京大との共同研究の成果。専用機能を備えたキャリアダンプとバックホーによって有人拠点建設に関わる整地と掘削、モジュール設置、覆土の4ステップを網羅する。

 清水建設は、宇宙ホテルや月面基地、月太陽発電などのビジョンを掲げる。キヤノン電子とIHIエアロスペース、日本政策投資銀行で出資するスペースワン(本社・東京)は、小型衛星に対する商業宇宙輸送サービスを提供する事業会社で、和歌山県串本町田原に民間小型ロケット発射場を建設中だ。

 竹中工務店は、宇宙空間での長期滞在に必要な食の要素技術などを研究する。JAXAとキリンホールディングス、千葉大、東京理科大学スペース・コロニー研究センターで共同研究した宇宙農場システムの基礎的試験は、居住フェーズに合わせた小ロット栽培とウイルスフリー苗の供給を確認した。今後は国際宇宙ステーションなど微小な重力環境下での生育実験を計画する。

 インターステラテクノロジズは、子会社「Our stars株式会社」を設立し、人工衛星事業に参入すること決めた。ロケット開発企業の強みを生かし、低価格で迅速、自由度の高い人工衛星サービスを提供する。

 具体的には、ピンポン玉サイズの超々小型衛星を数千個ほど編隊飛行させ、大型衛星以上の性能を持つ通信衛星サービスを展開。高度150―200㌔の超低高度を周回して地球を観測したり、衛星と回収カプセルを使った無重力実験を手掛ける。

(北海道建設新聞2021年1月22日付3面より)


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