共同浴場を新築 帯広競馬場の厩舎建て替え初弾計画が完了

2021年02月24日 10時00分

 帯広競馬場で2018年度から進めてきた、厩舎(きゅうしゃ)建て替えの初弾計画が完了した。共同浴場を新しくし、厩舎スタッフの生活環境も改善。主催者の帯広市は好調な馬券売り上げを支えに、21年度以降は残る22棟の厩舎建て替えや競馬場スタンド改修に取り組む考えだ。

新しくなった共同浴場

 07年にばんえい競馬が帯広単独開催となってから初の抜本的な施設更新。帯広競馬場の施設を所有する十勝農業協同組合連合会が補助を受け、厩舎で最も古い1972年建設の6棟と73年建設の共同浴場を建て替えた。設計は桜井設計、施工は市川組が担い、昨年12月下旬に完成した。

 新しい厩舎は1棟当たりW造、平屋、延べ470m²の規模で、馬房24カ所と調教師の住居がある。世界で帯広だけとなったばんえい競馬。ばん馬の厩舎整備は実例が少なく、現場代理人の小池輝旺さんは「現場は馬が第一。やってみないと分からないことが多かった」と手探りの連続だった。

 最初の建て替えでは馬房の壁につや塗装の合板を採用。ところが馬が壁に反射した自身の姿を見て驚いたため、馬が負傷しないよう関係者と協議して翌年に塗装のない合板に変えた。厩務(きゅうむ)員が安全に馬を世話できるよう施工業者からも整備手法を提案し、毎年修正を重ねて馬が過ごしやすい環境づくりに奮闘した。

 共同浴場はW造、平屋、延べ119m²の規模で新築。近年はインド人厩務員が増えているため、シャワー室を新設し入浴文化の違いに対応した。

 ばんえい十勝調教師会の田上忠夫会長は「良いものを建ててくれて満足」と感謝。しかし、残る厩舎や装鞍所の老朽化も課題で「働きたくなる施設づくりをお願いしたい」と切れ目ない整備を望む。

 インターネットの馬券発売が好調で、20年度は4市(帯広、旭川、北見、岩見沢)開催時の最高額約323億円(1991年度)を上回り、初めて400億円を突破。帯広市ばんえい振興課の岸浪卓見課長は「売り上げが好調なうちに施設整備を進めたい」と話している。

(北海道建設新聞2021年2月22日付17面より)


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