可搬魚道を川に設置
斜里町は2021年度、サケ・マスの自然産卵環境保全拡大を目的にガバメントクラウドファンディング(GCF)に乗り出す。目標額は300万円。魚道が付いていない川やサケが上れなくなっている場所に少額でできる魚道を設置する。今後は必要に応じ町の事業として改修する予定だ。
16年度に斜里町地域水産業再生委員会の取り組みとして環境調査を開始し、17―19年度はオホーツク南部広域水産業再生委員会として網走市と連携。国の補助を活用しながら遡上(そじょう)の妨げになっているものがないか、産卵に適した場所はどこかを調査した。
20年度はホームセンターで購入できる材料を使って製作した可搬魚道をウエンベツ川に設置した。
GCFを活用し、21年度はウナベツ川に可搬魚道を設置する予定。このほか、魚道清掃や調査などに充てる考えだ。募集時期や期間は調整中。
馬場隆町長は「共感してもらうことが大事。よりよい町づくりのために取り組みたい」と話している。(網走)
(北海道建設新聞2021年3月2日付11面より)