新千歳空港に45億円投資
北海道エアポート(本社・千歳)は3日、2021年度事業計画を発表した。投資額は58億2000万円。新千歳空港に最も多い44億9000万円を配分した。21年度は、新千歳空港の国際線駐機場で給油用地下配管の新設やC駐車場拡張に着工するとともに、釧路空港と帯広空港でも駐車場拡張に取り掛かる。乗客らの利便性向上に向けた設計や計画策定が多く、22年度以降の工事に備える考えだ。
当初は21年度に投資額105億円を計画したが、新型コロナウイルス感染症の影響で新千歳空港エプロン拡張や稚内空港ビル建て替えに向けた協議を見送り、維持管理や国内線の利便性向上に必要な投資にとどめた。
内訳は機能維持投資45億円、活性化投資13億2000万円。機能維持投資は滑走路や誘導路など空港施設の維持管理、旅客ビル修繕に充てる。21年度は新千歳空港B滑走路改良の設計を進める。
利便性を高める活性化投資は3空港の工事に加え、7空港で各種設計、計画策定を進める。
新千歳では工事以外に、旅客ビル改修、エネルギーセンター新築、ケータリング施設移設の設計に着手する。
稚内空港は6000万円を投入。トイレ改修やエスカレーター設置など旅客ビルの施設整備計画を策定する。
釧路空港では駐車場台数を754台から1000台以上に拡張。設計は保安検査拡張や国内線旅客ビル改修など。投資額は2億6000万円。
函館空港は2億8000万円を充て保安検査場拡張、国内線旅客ビル改修、駐車場拡張の設計をする。
旭川空港の投資額は1億8000万円。駐車場拡張と誘導路改良などの設計を計画。
2億2000万円を計上する帯広空港は駐車場拡張や立体駐車場を含めた駐車場整備計画などをまとめる。
女満別空港は9000万円を充て、保安検査拡張や旅客ビル改修の設計をする。
(北海道建設新聞2021年3月4日付1面より)