標津町は教育施設整備計画案をまとめた。学校施設長寿命化計画に盛り込んだ小中学校の校舎・屋体を除く学校教育関連施設や社会教育関連施設など22施設35棟を対象として、2021―30年度の対応方針を検討。総合体育館と町民プールの一体的改築などを打ち出した。
対象となるのは学校給食センターなど学校教育系の3施設3棟、生涯学習センターあすぱるやポー川史跡自然公園など社会教育系の4施設16棟、総合体育館などスポーツ・レクリエーション系の10施設11棟、文化ホールが該当する住民文化系の1施設1棟、子育て支援系の認定こども園と児童館4施設4棟。
うち日本遺産として別枠での整備を想定するポー川史跡自然公園内の建物や、劣化度や優先度が低く期間中に手を加える予定がないものなどを除いた20施設について改築、大規模改修、部位修繕、用途廃止の4つに分類した。
耐震性能に不安があり地盤沈下もしている総合体育館と、隣接地にあってやはり耐震性能に不安を抱える上、劣化度も高い町民プールは一体化して改築する方針。
大規模改修は文化ホール、茶志骨コミュニティーセンター、川北コミュニティセンター、川北体育館、スケートリンクハウス、望ケ丘パークゴルフ場管理棟、川北パークゴルフ場管理棟の7施設、部位修繕は標津町キラリ児童館、生涯学習センターあすぱる、ふるさと館、学校給食センター、川北認定こども園、川北児童館の6施設となっている。
文化ホールに機能を移す図書館と、隣接する川北コミュニティセンターや川北体育館の大規模改修でスペースを確保し機能を移す川北生涯学習センター、廃校になった学校施設を活用している北標津保管庫、北標津体育館、上古多糠体育館の5施設は用途廃止の対象に位置付けた。
期間中の事業費は改築が13億1000万円、大規模改修が4億4000万円、部位修繕が1億6000万円、用途廃止(解体)が2億5000万円の合わせて21億6000万円を試算している。
北海道建設新聞2021年3月9日付7面には、年度別の実施計画や対象施設の規模が箇所付けで掲載されています。閲覧は新聞本紙か、e-kensinプラスの記事検索コーナーをご覧ください。