A1基準を100点引き上げ
道は、2021・22年度競争入札参加資格を決定した。格付け基準点は、一般土木A等級のA1区分が1310点以上となり、前回(19・20年度)よりも100点上昇。A2区分は1175点以上で70点引き上げられた。一般土木以外の7資格は森林土木A等級が45点上昇したほか、他の資格も一部等級を除き10―25点の範囲で引き上げられている。一般土木の道内資格者数は、A1で9者増加し、A2で32者減少した。
格付け基準点は、経営事項審査をベースにした客観点と、道が独自に評価項目を定める技術・社会点を合計した総合評定数値を基に、その分布や各等級の構成比、工事予定価格帯、工事量などを勘案して、発注3部(建設、農政、水産林務)がそれぞれ決定している。
21・22年度の審査では、技術・社会点における工事施行成績の配点を最大240点と前回の2倍にした。また、事業継続計画(BCP)策定の評価新設や、北海道働き方改革推進企業認定制度を用いた多様な人材活躍、就業環境改善の取り組みの評価見直しなどで、合計最大値は約1・7倍の378点にしていた。この変更が影響して各資格で基準点が上がり、中でも一般土木A等級は大幅な引き上げになった。
なお、一般土木はA1の格付け基準点を満たしていても、事前の「最上位等級の区分に関する申出書」を提出した者は、A2に区分されている。
建設部所管分で格付けがあるのは5資格。一般土木はA1、A2のほか、B等級も915点以上と前回より20点上昇した。舗装はA等級を15点引き上げて1030点以上に設定した。
建築、電気、管はそれぞれA等級を10点引き上げ、建築は920点以上、電気は850点以上、管は840点以上とした。B等級の下限値は変わっていない。
農政部所管の農業土木はA等級が1115点以上、B等級が945点以上といずれも25点引き上げた。水産林務部所管の水産土木はA等級が1115点以上で25点アップし、B等級は950点以上と15点上昇した。森林土木はA等級のほか、B等級が995点以上と25点引き上げた。
道内業者の資格者数は8資格全てで減少した。一般土木は161者減の2664者で、等級別で見るとA等級のA1が86者、A2が254者、B等級が12者減の655者、C等級が126者減の1669者だった。
農業土木は、道内業者が130者減の2258者。等級別内訳は、A等級が13者増の372者、B等級が42者減の387者、C等級が101者減の1499者となった。
森林土木の道内業者は110者減の2011者で、A等級が1者減の196者、B等級が6者減の358者、C等級が103者減の1457者になっている。