役場の機能移転や新設も 平取町が本町地区の行政施設再編

2021年03月18日 10時00分

21年度は調査検討

 平取町は、市街地である本町地区の行政施設再編を計画している。これまでの内部検討で、役場機能をふれあいセンターびらとりに移す案が出ており、2021年度に調査検討を実施して方針を固める予定。役場庁舎移転などについては、22、23年度で施設の基本・実施設計を進め、早ければ24年度に着工したい考えだ。

 役場庁舎(本町28)は1965年に供用を開始。規模はRC造、2階一部3階、延べ1815m²で、耐震化は実施していない。北海道胆振東部地震の際には、エントランスの壁にひびが入るなどの被害が確認され、町民から今後の災害に対応できるか不安視する声も上がっていた。

 移転候補のふれあいセンターびらとり(本町35の1)はRC造、3階、延べ4396m²の規模で、2000年に供用開始した。図書館などを備えるほか、町民課、保健福祉課が入るため、転入出の手続きはこちらに出向く必要があり、行政機能の分散による利便性低下を招いている。

 これらを受け、17年度から町長や関係部署の課長ら10人で構成する、まちづくりプロジェクト会議でセンター内に役場機能を全て移す案を検討。容積的には可能との見方を示している。このほか、センター周囲に役場庁舎を新設する案も出ている。

 21年度早々にも本町地区を対象としたグランドデザイン検討業務を公募型プロポーザルで発注する見通し。役場移転にかかる費用や実現可能性の検討を中心に、老朽化が著しい消防庁舎や町住再整備も含め必要性や優先度を見極める。

 同時並行で町内全域の施設を対象とする公共施設等総合管理計画の改定作業も進める。グランドデザインとも密接に関連するが、別途発注するか、一括で発注するかは未定となっている。

(北海道建設新聞2021年3月17日付13面より)


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