札幌三井JPビルディングの商業施設エリア「赤れんが テラス」の内覧会が26日開かれた。地下1階から地上4階に飲食店やブライダルショップ、書店、料理教室、コンビニなど27店が出店。道庁赤れんが庁舎前という好立地を生かした、札幌の新しいにぎわいの場として期待される。
8月1日に竣工した同ビルは札幌市中央区北2条西4丁目1に建設。赤れんが庁舎に直結する北3条通を挟み日本生命札幌ビルと対面する形だ。規模はS一部RC・SRC造、地下3地上20階、延べ6万8192m²。施工は鹿島、設計は日本設計と鹿島が担った。
店舗は飲食店が21店と最も多く、特徴的なのは赤れんが庁舎側の店舗が開口部を明るく大きく取って展望を良くしていること。
レストランのひらまつが、展望と自然豊かな北海道をイメージし、チャペルなどにも利用できるレストランを札幌2店舗目として設けたほか、道内でホテル・旅館を展開する鶴雅グループがビュッフェダイニングを開設。
札幌市内で焼き肉店「徳寿」を経営する梨湖フーズが本州企業とのタイアップで、音楽と本と食が融合した空間を提供する新業態のカフェを設けるなど、新たな試みも見られる。モンベルは、アウトドアメーカーとしては初めて札幌駅直近に進出。2フロアでウエアやシューズ、カヌーなどアウトドア用品の販売に乗り出す。
「赤れんが テラス」は28日午前、テープカットなどのオープンセレモニーが行われる。
(北海道建設新聞2014年08月27日付2面より)