北海道新聞社(札幌市中央区大通西3丁目6、広瀬兼三社長)が、本社社屋移転改築に向けて創成川東の土地を取得することが分かった。契約は済ませていて、年内に引き渡しを終える見通し。新施設の概要を固めている段階で、移転時期は2024年ごろに設定している。
移転先は、札幌市中央区南1条東4丁目1の北海自動車工業が保有する土地。付近では、大通東1丁目街区で北海道電力や北海道中央バスなど地権者が街区一体の再開発を計画するほか、ニトリホールディングスが大通東2丁目街区の市有地を使い、ホテルや美術館の建設を予定する。
こうした再開発がいくつか予定されていることから、同社は「将来的に札幌のビジネス拠点となる可能性を秘めている」(企画室担当者)と判断し、移転先に決めた。
整備スケジュールや施設概要は未定。複数の関係者によると、着工は22年とみられる。
移転後の現社屋の利活用は、商業やホテルといった施設を開発するという見方が強い。
(北海道建設新聞2020年02月03日付2面より)