北海道ハイテクノロジー専門学校で
レアックス(本社・札幌)は、恵庭市内にある北海道ハイテクノロジー専門学校のITメディア学科2年生が取り組むVRシステムやスマートスピーカーアプリのプログラム開発に関し、4月から指導役として協力する。最終的には卒業制作につなげる予定で、優秀だった場合には製品化も視野に入れている。
同社は地質調査のほか、ボアホールカメラなど調査機器の開発にも取り組んでいる。さらにはそのカメラで撮影した高解像度の画像をVR用に変換し、ボーリング孔に潜り込むような疑似体験ができるプログラム「アースダイバー」を生み出した。
昨年は北海道科学大の協力を得ながらスマートスピーカーアプリも作成。アマゾンの「Alexa(アレクサ)」を搭載したスマートスピーカーに業務や企業情報に関する質問を投げ掛けると適切な回答を返してくれるプログラムだ。
さらなるプログラム開発に向けたパートナーとして交流があった北海道ハイテクノロジー専門学校と産学連携という形でタッグを組むことにした。川口正志管理部長は若い世代の発想に注目し「さらにいいアイデアが出るのではないか」と期待する。
16日、北海道ハイテクノロジー専門学校の中田龍太ITメディア学科長と山口敏史キャリアセンター長が同社を訪問し、石井啓滋執行役員や鈴木利実営業第二部課長らと契約書を締結した。
4月に興味がある学生を募集。ウェブ会議システムも併用しながら指導し、卒業制作としてプログラムを開発してもらう。
VRシステムは、アースダイバーでオールインワン型のVRヘッドセット「OculusQuest2(オキュラスクエスト2)」に対応したプログラムの開発に取り組む。官公庁や民間企業での利用を想定している。スマートスピーカーアプリについても同社が手掛けたプログラムの改良を求める。
(北海道建設新聞2021年3月23日付3面より)