小樽開建が5号塩谷防災で整備を進めてきた1・5㌔区間が20日午後3時に開通した。これに先立ち、新ルートに設けた塩谷トンネル余市町側坑口付近で開通式が開かれ、関係者ら約40人が無事開通を祝うとともに、より安全で安心な通行の確保に期待を寄せた。
塩谷防災は2011年度に着手。既存ルートが浸食などに伴う岩盤崩壊の危険性があるため、笠岩トンネルと塩谷トンネルを回避する形で、山側に新塩谷トンネル(1063m)を整備した。総事業費は約70億円。
開通式で迫俊哉小樽市長は、関係者の力添えと施工業者の尽力に感謝しながら「忍路トンネルに続く塩谷トンネルの開通で、安全な交通はもちろん、物流や観光の面でも大きな貢献が期待できる」と喜んだ。
坂場武彦小樽開建部長は「この路線は、高規格道路と並んで後志管内の骨格となる重要な社会基盤。今回の開通を管内の成長の礎とし、世界の後志を内外に発信したい」と力を込めた。
その後、中村裕之衆議院議員、本多平直衆議院議員、迫市長、斉藤啓輔余市町長、坂場部長、村田憲俊道議がテープカットし、出席者の車両で通り初めをした。
(北海道建設新聞2021年3月23日付13面より)