進学選択の呼び水に 同高の発展願う
遠軽高に生徒が集まるように―。管野伸一管野組会長が施主となり、私費を投じて新築した学生寮「フォルシティア」の竣工式が28日に開かれた。来賓や入寮生合わせて30人が出席して完成を祝うとともに、同高のさらなる発展に思いを寄せた。
同窓会会長を務める管野氏が長年温めていた構想。遠軽高は甲子園出場歴を持つ野球部をはじめ、スポーツや文化活動が盛んだが、越境入学生を受け入れる下宿先などが不足していて、解消を図ろうと2020年10月に着工した。
野球部員専用とし、16部屋に最大32人が入居可能。W造、2階、延べ640m²の規模で、設計、施工を手掛けた管野組に管理運営を委託し、寮母が常駐して部員をケアする。建設地は遠軽高そばの遠軽町南町3丁目4の3。
施設名は在校生からの公募作品で「春の喜びを表す黄金のベル」と称されるレンギョウ(学名・フォルシティアサスペンサ)から採った。希望あふれる高校生活を送り、町を活気づけたいとの願いが込められた。
神事後のあいさつで管野氏は「迷ったが、生徒のためにと思い感染症予防策を講じて式を開催した。各分野で活躍したいと遠軽高校進学を選んでくれる呼び水になれば」と思いを述べた。(北見)
(北海道建設新聞2021年3月30日付15面より)