道央3市 にぎわい取り戻せ 商工会・会議所トップに聞く

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う生活様式の変化や、外出自粛などは地域経済に大きな影響を及ぼした。現状を打破しようと各自治体が模索する中、ボールパーク(BP)整備が着々と進む北広島、交通アクセスの良さから企業誘致が好調な恵庭、空港と自衛隊を抱える千歳という道央圏3市も感染症対策と併せ、それぞれの特徴を生かしたまちづくりを展開する。にぎわい回復には、どのような取り組みが必要となるのか。各地域の商工会議所、商工会のトップ3人に話を聞いた。(建設・行政部 瀬端 のぞみ記者)

道央3市 にぎわい取り戻せ 商工会・会議所トップに聞く(1)北広島商工会長 藤山康雄氏

2021年04月19日 12時00分

BPや駅西口開発を契機に

藤山康雄会長

 ―事業者が受けた影響は。

 外出が制限され、主に飲食や宿泊、タクシー業に影響があった。建設業はBP関連の工事があり公共工事を受注している業者はそこまで落ち込んでいないが、住宅新築やリフォームは減っているため、民間建築を扱うところは厳しい状況だと考える。

 市内には小規模事業者が多い。資金力やノウハウがないため多角経営にも乗り出せない。厳しい状況ながら何とか食いつないでいるが、これがあと1年続いたら相当数の企業がなくなるのかなという気がする。

 ―厳しい状況を打破するため、どのような事業に取り組んだのか。

 キタヒロプレミアム商品券を発行し、1000円の商品券13枚を1万円で販売した。5億2000万円に当たる4万冊は完売。それなりに好評だった。こういった商品券はスーパーなど大型店舗で使ってしまうことが多いため、商品券のうち3000円分は中小店舗専用にした。全て中小店舗限定だと使う側も大変なので両者がプラスになるようにした。

 ―BPが23年3月に開業する。

 間違いなく明るい話題。球場だけじゃなくて駅前でもお金を落として帰ってもらえることを期待しているし、商店街もそういう方策を考えることが重要。試合開催日が年間70日前後とはいえ、そのお客さんを大切にしてほしい。除雪や道路維持、駐車場管理もビジネスチャンスになり、球場完成後も周辺にホテルなどの整備が続くことから、建設経済は良くなるだろうと予測する。

 日本エスコンが進めるJR北広島駅西口再開発も期待している。事業者や商店が積極的に開発に関わり、商工会はそれを支援したい。黙っていても向こうから何かが転がり込む訳ではないので、西口に関連し東口も活性化する取り組みを市に働き掛ける考えだ。

 ―今後の見通しは。

 BP、駅西口開発という明るい見通しがあり、各事業者にはやる気が出ていると思う。市内に加え、長沼や南幌、恵庭もBPの需要を見込んでいて、多くの人、業種に関係している。コロナウイルス自体がなくなることはないため、うまく付き合いながら各企業が潤ってもらいたい。

 藤山康雄氏(とうやま・やすお)1950年3月21日生まれ。藤山建設(北広島)社長。北広島商工会では2015年5月19日から会長を務める。

(北海道建設新聞2021年4月10日付12面より)


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