複合商業施設は2階建て
新得町はJR新得駅前再整備の基本計画をまとめた。複合商業施設は基本構想時の平屋から変更して2階建て、延べ1800平方㍍で新築。施設北側には3階建て宿泊温浴施設の新設を検討している。総事業費10億―20億円を想定。6月に駅前再整備の概略設計を指名競争入札する。
新得駅の東側5300平方㍍を再整備する。複合商業施設には、1階にカフェ・休憩スペース、デジタルサイネージを活用したSLの展示場を設けるほか、駅構内で新得ステラステーションとして営業している物販店舗を移す。2階に避難所として利用できる多目的スペースと観光協会事務所を配置。金融機関も入居する見込みだ。
町は道の駅新設の計画を進めていて、駅前は差別化のため地域住民の交流促進に注力する。
概略設計は駅前広場、駐車場、複合商業施設、外構の設計と、宿泊温浴施設設計・地質調査に分けて発注。駅前広場は22年度に実施設計と施工を進め、23年度に供用開始する。複合商業施設と宿泊温浴施設、外構は23年度に着工し、25年度の開業を見込む。
駅前広場のロータリーは、逆走対策のため一方通行から対面通行に変更。乗降場は屋根付きで一般車用3台分と身障者用1台分を用意する。冬の除雪に配慮して道幅を広げる。駐車場は140台分を想定している。
駅の北側に新築する宿泊温浴施設はシングル19室、ツイン7室、デラックスツイン2室の計28室を配置。朝食のみ提供し、夕食は商店街への回遊創出を図る。1階に町営温浴施設を移転し、Wi―Fi環境やワークスペースを整えた休憩所を設ける。
建物と土地は町が整備・所有し、運営は指定管理者に委託する見込みだ。
(北海道建設新聞2021年4月20日付9面より)