名寄市は6日、市役所で定例記者会見を開いた。ことし12月末で閉鎖する王子マテリア名寄工場跡地の活用について加藤剛士市長は、引き続き物流拠点や再生エネルギー生産基地などの誘致を含めて王子マテリアと協議していく考えを示した。
市と名寄商工会議所などは、2020年10月に工場の跡地活用に向けた対策本部を設置。活用方法として、再生エネルギーの生産基地か物流拠点化、データセンター設置の3事業を王子マテリアに提案している。
加藤市長は「ヤマトホールディングスが王子マテリア名寄工場跡地に物流拠点を新設するという報道は、誤報だとヤマト側から聞いている」とした上で「このような動きがあれば歓迎したい。物流拠点の構築については調査をしている段階。実現できるよう企業や業界と連携したい」と述べた。
工場跡地活用に関する対策本部では、6日に王子マテリア名寄工場の社員や取引業者などを対象とした総合相談窓口を設置。市役所と名寄商工会議所、風連商工会で相談を受け付ける。加藤市長は「どんな悩みでも受け付けるので、気軽に相談してほしい」と話している。
(北海道建設新聞2021年5月7日付4面より)
関連記事
官民で物流効率化 名寄に拠点構築へ(2022年3月9日)