道建設部は、以前から誘致を要望していた白糠町も含めた釧路管内での道立広域公園整備について検討を始める。2020年度に現状を把握するための調査を実施しており、管内の上下水道や電気、通信といったインフラ整備、競合する施設の配置状況を確認した。21年度は、調査結果を基に地元自治体と自然体験やレジャー、防災機能などを話し合い、整備の可能性を探る。
現在、道内には11カ所の道立広域公園があり、道央が3カ所、道南、道北、オホーツクが各2カ所、十勝と釧路・根室が各1カ所となっている。18年度に策定したみどりの基本方針では、広域公園の配置について19カ所という目標を設定。釧路管内からは白糠町が泊別地区への整備を要望していた。
20年度に取り組んだ調査では、要望箇所周辺の土地利用、アクセス道路などの交通網、上下水道、電気、通信といったインフラ整備、管内にある都市公園や公共・民間の地域内共同施設の配置状況を把握した。
これを基礎資料とし、21年度は協議会などの場を設け、地元自治体と意見交換する予定。競合施設との機能分担・連携、地元自治体との役割分担を考慮するとともに、民間の資金・ノウハウ活用も視野に入れながら検討を進める考えだ。
(北海道建設新聞2021年5月12日付1面より)